
ものごとや他者の言動に対して、自分の感じ取りかた、受けとめかたに変化が起きることで、出来事や相手に対して少しずつ意味の変化が起こります。
ただし、この話はセッションをするからということではなく、生きていくプロセスにおいて誰にでも起きていることではあります。
では、どういう時に、自分の中で、意味の変化が起きているでしょうか?良い方向に意味が変わった場合でも、悪い方向に意味が変わった場合でもかまいません。いくつか例が挙げられるでしょうか。そこに共通するものはありますか?
何らかの経験と時の経過が、かかわっていないでしょうか?
例えば、何か失敗をしたり、大切な人との別れなど、苦しい経験をしたとします。その渦中にいるときは、本当につらいですよね。しばらくは立ち直れない状態が続くかもしれません。
でも時が経って、振り返ってみたときに、「あの時のあの経験があったから、今の自分がある」と思えるようなことはないでしょうか。あの過去の辛かった経験は、今現在、あのときとは異なる意味合いをもっていませんか。もし、まだそんなふうに思えないとすれば、「そうなんだね」と声をかけてあげてください。もう少し時間が必要なのかもしれません。
実は、このような経験をすること自体が生きることそのものだと思うんです。つまりセッションをするからということではなく、何もしなくても本来、人生はそのようなかたちをとっていく。そこには日々のあらゆる物事、人、自分との相互作用があるからです。動物やものに気づかせてもらったり、誰かの何気ない一言によってふと気づきを得ることもあるでしょう。
ただ、最近停滞してるなという思いがあれば、ACRはあなたの心のドアをノックするような役割ができるかもしれません。
ACRには体験のプロセスを促進する働きがあります。セッションを通して意味の変容が起こりやすくなります。体験が先に進むということです。